住宅事業者向け|安心と金利優遇で選ばれる「フラットリノベ買取再販」のご紹介
中古住宅の需要が拡大する中、注目されているのが『フラットリノベ買取再販』です。
再販物件に「安心」という付加価値を加えられるフラットリノベ買取再販について、制度の概要から申請手順、住宅事業者が押さえるべきポイントまでご案内いたします。
フラットリノベ買取再販の特徴
フラットリノベ買取再販は、住宅事業者が中古住宅をいったん買い取り、一定の性能基準に沿ってリフォーム(リノベーション)を行ったうえで、再販売する仕組みです。
つまり、プロの手で安全性・快適性が確保された品質の高い中古住宅を住宅購入者へ届けることができます。
安心の提供
住宅事業者が「中古フラット」「フラット35リノベ」の基準を満たすリフォームを実施し、適合証明機関による検査経て適合証が発行されることで、住宅購入者に対して安心感を提供できます。
他物件との差別化
「フラット35リノベ適合証」を取得した再販物件は、他の中古物件との差別化が可能になります。
住宅の品質を“見える化”することで、購入者の検討材料としても強みになります。
住宅購入者が金利優遇を受けられる
フラットリノベ買取再販を活用することで、購入者は「フラット35」の金利引き下げを受けることができ、販売促進につながります。
対象となるリフォームの種類
買取再販を申請する場合、以下の4つの性能向上分野の内いずれかひとつ以上を満たするフォーム工事を実施する必要があります。
取得プラン(金利A・Bプラン)に応じて求められる性能基準が異なるため、事前に性能基準を満たすリフォーム工事なのか十分に確認することが必要です。
1.省エネルギー性リフォーム
(高い水準の断熱性を実現した住宅に)
2.耐震性リフォーム
(強い揺れに対して倒壊、崩壊等しない程度の性能を確保した住宅に)
3.バリアフリー性リフォーム
(高齢者の日常生活を行いやすくした住宅に)
4.耐久性・可変性リフォーム
(耐久性を有し、長期にわたり良好な状態で使用するための措置を講じた住宅に)
(外部サイト)
■【フラット35】 リノベ(住宅の条件)(住宅金融支援機構HP)
申請から適合証交付までの流れ
フラットリノベ買取再販の適合証明書の取得には適合証明機関への申請が必要です。
また、適合証明機関による現場検査を受け、一定の性能基準に適合していることが確認されて初めて適合証明書が発行されます。
1.性能向上リフォーム工事の実施
2.申請書類の準備
リフォーム計画書、施工写真(工事前・工事中・工事後)などを準備
■2025年改正【フラット35】 リノベのご案内(申請の流れ・必要書類・料金/簡易版
(株式会社技研HP インフォメーション)
3.適合証明機関での申請書類の内容確認、受付、検査日程の調整
※申請書類の内容確認には1週間から10日程度かかります。
※受付完了後検査日程の調整を行います。
4.現場検査の実施
5.適合証明書の発行
※発行までに現場検査実施後2営業日程度かかります。
住宅事業者が押さえるべきポイント
リフォーム工事計画に性能向上に資する工事を組み込む
リフォーム工事計画の初期段階から「省エネルギー性」「耐震性」「バリアフリー性」「耐久性・可変性」のいずれかを満たす工事を確実に組み込むことが不可欠です。
写真記録の徹底
フラットリノベ買取再販申請には、リフォーム工事の「工事前・工事中・工事後」の写真提出が必須となっています。写真撮影と記録管理の徹底が重要です。
スケジュール管理
申請から検査実施、適合証明書の発行まで概ね10日~2週間程度かかるため、再販スケジュールに支障が出ないよう、余裕を持った計画を立てる必要があります。
つまり、フラットリノベ買取再販を活用するには、リフォーム工事の計画段階から制度の要件を視野に入れ、性能向上工事の内容を盛り込むとともに、適切な記録や申請手続きを行うことが不可欠です。
フラットリノベ買取再販を活用してみませんか
フラットリノベ買取再販は、性能向上リフォームと適合証明書取得を通じて、住宅購入者に「安心」と「金利優遇」という明確なメリットを提供できる制度です。
中古住宅の価値を高め、他の中古住宅との差別化を実現するために、まず『フラットリノベ買取再販制度』を知り、活用してみてはいかがでしょうか。